Thursday, August 09, 2018 10:22 AM

米兵認識票、遺族の元に 北朝鮮の遺骨返還

 米国防総省は8日、朝鮮戦争(1950〜53年)で死亡した米兵の遺骨として北朝鮮から返還された55柱を収めた箱に入っていた軍の認識票を遺族に返還した。認識票の持ち主であるチャールズ・マクダニエルさんの長男ジュニアさん(71)は「父の記憶はわずかだが、言葉にできないほど感慨深い」と喜んだ。

 父親が行方不明になった当時3歳だったジュニアさんは、国防総省から認識票が見つかったとの電話を2日に受けた後「しばらく涙が止まらなかった」と声を震わせた。

 国防総省などによると、マクダニエルさんは朝鮮戦争に衛生兵として派遣され、50年秋に行方が分からなくなった。認識票は朝鮮戦争の激戦地で発掘され、マクダニエルさんが消息を絶った場所と一致していた。(共同)