Friday, August 10, 2018 10:29 AM

危険ブロック塀1万2000校 2割で安全対策実施せず

 文部科学省は10日、国公私立の幼稚園や小中高校など全国5万1085校を対象としたブロック塀の緊急点検結果を発表した。敷地内にブロック塀がある学校のうち3分の2に当たる1万2640校で、安全性に問題がある塀を確認。このうち80%の1万122校は撤去や周囲への立ち入り禁止など応急の安全対策を取ったが、残る2518校(20%)は実施しておらず、学校側に早急な対応を求めている。

 ブロック塀の安全性に問題なしとされたのは6749校。緊急点検が終わっていない学校や未報告が963校あった。3万733校にはブロック塀がなかった。

 緊急点検は、6月の大阪府北部地震で同府高槻市立小のブロック塀が倒壊し、女児が死亡したのを受けて実施。塀の高さや強度を補う「控え壁」の有無、劣化状況などを、自治体の担当者や学校関係者らが外観を目視で調べた。(共同)