Tuesday, August 14, 2018 10:28 AM

宜野湾市長が正式出馬表明 国との関係改善強調

 沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長(54)は14日、翁長雄志知事の死去に伴う9月30日投開票の県知事選への立候補を正式表明した。米軍普天間飛行場(同市)の名護市辺野古移設に反対した翁長氏の県政運営を批判し「対立から協調へ、未来志向で沖縄のあるべき姿を見据えなければならない。国との関係を改めて構築することが欠かせない」と指摘、関係改善に努める考えを強調した。辺野古移設問題への対応については言及を避けた。候補者が決まっていない移設反対派は、擁立作業を急いだ。

 知事選は辺野古移設が争点となる見通しだ。佐喜真氏は移設を推進する安倍政権が支援する方針だ。移設問題について佐喜真氏は「何より大切なのは普天間の危険性除去と、一日も早い返還だ」と述べるにとどめた。

 佐喜真氏は、自民党県連などでつくる候補者選考委員会からの出馬要請を受諾していた。13日に知事選の日程が決まり、翁長氏の葬儀も済んだことから、正式に会見して自ら事実上の選挙戦の口火を切った形だ。正式表明に先立ち辞職願を提出した。(共同)