Tuesday, August 23, 2016 5:58 PM

8連銀が引き上げを主張 7月の米公定歩合議事録

 米連邦準備制度理事会(FRB)が23日に公表した7月25日分の公定歩合会合議事録によると、全12地区中8地区が公定歩合の引き上げを主張したことが分かった。前回会合で引き上げを主張した6地区に加えて、ダラス、フィラデルフィアの両地区も新たに引き上げを求めたが、直ちに引き上げを求める意見はなく、結果として公定歩合の据え置きを決めていた。

 経済情勢に関しては、参加した連銀理事らは、経済活動は引き続き緩やかなペースで拡大したとの見方でおおむね一致したが、その程度は地区によりまちまちとされた。

 多くが、英国の欧州連合(EU)離脱決定や、それを受けた国際金融市場の動きが、米経済に及ぼした当初の影響は限定的だったとした。ただ、数人は米経済の見通しに不確実さが増したとした。(共同)