Wednesday, August 15, 2018 11:14 AM

文科省汚職、前統括官起訴 JAXA出向中に接待

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務を巡る汚職事件で、東京地検特捜部は15日、コンサルタント会社側に宇宙飛行士の講師派遣などの便宜を図った謝礼と知りながら、約150万円相当の飲食接待などを受けたとして、収賄罪で文部科学省の前国際統括官川端和明容疑者(57)を起訴した。川端被告を繰り返し接待したとして、贈賄罪で元コンサル会社役員谷口浩司容疑者(47)を追起訴した。

 文科省では、私大支援事業に関し東京医科大に便宜を図る謝礼と知りながら息子を不正に合格させてもらったとして、受託収賄罪で前科学技術・学術政策局長の佐野太被告(59)が起訴されたばかり。局長級幹部が相次いで刑事責任を問われる異例の事態となった。

 関係者によると、谷口被告は「便宜を受けていないし、逆に会食などの費用を負担してもらったこともある」と起訴内容を否認。川端被告は大筋で認めているという。(共同)