Friday, August 17, 2018 10:20 AM

ロシア共謀否定「たわ言」 元長官、トランプ氏に反撃

 2016年米大統領選にロシアが介入した疑惑で、中央情報局(CIA)のブレナン元長官は16日、ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、トランプ大統領が「ロシアとの共謀はない」と否定しているのは「たわ言だ」と非難し、トランプ陣営とロシアとの共謀はあったと主張した。政府の機密情報に触れる権限を15日にブレナン氏から剥奪したトランプ氏に反撃した。

 元情報機関トップが捜査中の疑惑について断定的な見解を示すのは異例。CIAの内部情報に基づく意見かは不明だが、波紋が広がりそうだ。

 ブレナン氏からの権限剥奪について、歴代のCIA長官や副長官ら12人は16日「言論を封殺する行為」だとトランプ氏を痛烈に批判する声明を発表した。これまでトランプ氏は、ロシア疑惑捜査を率いていたコミー連邦捜査局(FBI)前長官を解任したほか、自身に批判的な元高官の機密アクセス権を一斉に剥奪することも検討。情報機関から強い反発と懸念の声が上がり、大統領との対立が先鋭化している。(共同)