Friday, August 24, 2018 11:11 AM

オスプレイ配備受け入れ 佐賀知事、国と着陸料合意

 自衛隊初となる陸自の輸送機V22オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画について、佐賀県の山口祥義知事は24日午後、記者会見し、受け入れる考えを正式表明した。その後、計画に反対し、配備予定地を所有する地元漁協の幹部に、配備に向けた協議開始を申し入れ、漁協幹部は協議する考えを示した。

 山口氏は同日午前、県庁で、小野寺五典防衛相と会談し、国が20年間に計100億円の着陸料を支払い、県がこれを元に漁業振興基金などを創設するなどの使用条件で合意した。小野寺氏は7月に続く訪問。

 山口氏は以前、受け入れをいったん表明したが、2月に陸自の戦闘ヘリコプターが同県神埼市の住宅に墜落したことやオスプレイの安全性への懸念などを受け、最終判断を留保。一貫して反対してきた漁協が協議に応じる姿勢も見せ、県内調整が本格化したことで、配備計画が大きく動きだした。(共同)