Wednesday, August 24, 2016 10:45 AM

3年ぶり歳出100兆円 補正4兆円、来春に給付金

 政府は24日、経済対策の第1弾を実行するための2016年度第2次補正予算案を閣議決定した。一般会計の追加歳出は4兆1143億円で、当初予算から合算した歳出総額は100兆87億円と3年ぶりに100兆円を突破する。財源不足を国債の追加発行で補う結果、国債の発行総額は東日本大震災の復旧に当たった12年度以来4年ぶりに前年度比で増加、財政の借金頼みが強まった。

 補正予算案は9月召集の臨時国会に提出する。家計支援の柱となる低所得者向けの1万5000円の給付金は来年春ごろの支給になる見込み。予算措置に加え、インフラ整備のための財政投融資も3兆6022億円上積みして景気の底上げを目指すが、経済停滞の主因である個人消費が上向くかどうかは見通せない。

 一般会計の追加歳出のうち経済対策分は3兆9871億円、東日本大震災復興特別会計などを含めると4兆5221億円になる。(共同)