Monday, August 27, 2018 10:43 AM

財政難深刻、支援に危機 パレスチナ難民救済機関

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の財政難が深刻化している。最大の資金拠出国だった米国のトランプ政権が支援凍結を続けているためだ。UNRWAはパレスチナ自治区で働く職員の削減方針を発表。難民の子どもが通う学校の運営資金が不足しているとして国際社会に緊急拠出を求めるなど、支援に影響が出始めている。

 UNRWAはパレスチナ自治区やヨルダン、レバノンなどで711の学校を運営しており、パレスチナ難民の子ども計約52万6000人が通う。財政危機で教員の給与が不足するなどし、8月末以降に新学期が始められるか危ぶまれていたが、UNRWAのクレヘンビュール事務局長は16日、予定通りの開始を発表した。

 ただ、学校の運営資金は9月末までの分しかないとし「運営継続には追加で2億1700万ドル(約240億円)が必要だ」と訴えた。(共同)