Wednesday, August 29, 2018 12:26 PM

米韓軍事演習の再開示唆 マティス氏、非核化停滞で

 マティス米国防長官は28日、国防総省で記者会見し、米韓合同軍事演習について「現時点で新たに中止する予定はない」と表明した。来年に関しては米朝の非核化交渉の推移を見ながら方針を決めると説明し、主要演習を再開する可能性を示唆。米朝交渉が膠着する中、北朝鮮に圧力をかける狙いがありそうだ。

 6月の米朝首脳会談後、トランプ大統領は北朝鮮と対話を継続している間の米韓演習中止を表明。米韓両国は8月に予定していた合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」のほか、二つの海兵隊演習の中止を決定した。毎年春に行われる野外機動訓練「フォールイーグル」と指揮所演習「キー・リゾルブ」を実施するか否かが焦点となりそうだ。

 マティス氏は会見で、トランプ氏の指示を受けて、北朝鮮への「善意」として複数の演習の中止を決めたが「それ以外は決めていない」と強調。小規模な演習は現在も続けていると説明した。(共同)