Thursday, August 30, 2018 11:05 AM

体操協会、パワハラ調査へ 緊急会議で第三者委設置

 体操の2016年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(18)が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長や塚原光男副会長からパワハラを受けたと主張した問題で、同協会は30日、東京都内で緊急の対策会議を開き、外部の弁護士らによる第三者委員会を設置して調査することを決めた。二木英徳会長は会議後の取材に「お騒がせし、申し訳ない」と謝罪した。10月25日にドーハで開幕する世界選手権までに調査の完了を目指す。

 告発を受けた塚原女子強化本部長は東京都内で取材に応じ「宮川選手の主張にはうそもある。高圧的な話し方はしていない」などと反論し、パワハラ行為を全面的に否定した。代理人弁護士によると、夫の塚原副会長とともに31日に書面で見解を表明するという。

 協会は29日の記者会見でパワハラについては宮川選手側から正式に申し入れがあれば調査するとしていたが、具志堅幸司副会長は「訴えがなくても当然、迅速に対応しないといけない。協会として動いた」と事実上方針転換したことを認めた。「パワハラの事実があれば大変大きな問題」とし、宮川選手が世界選手権代表候補を辞退することに「協会として責任を感じている」と述べた。(共同)