Friday, August 31, 2018 10:53 AM

フジクラ87年から検査不正 電線、通信ケーブルで

 フジクラは31日、電線や通信用ケーブルで検査数値を改ざんするなど品質管理に関わる不正があったと発表した。不正は1987年から行われていた。同社は問題を昨年12月には把握しており、公表は大幅に遅れた。伊藤雅彦社長が東京都内で記者会見し「関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 安全上の問題は確認されていないとしている。防衛省と東京電力ホールディングスは同日、問題の電線などを使っていることを明らかにした。

 不正の詳細や原因については、外部の弁護士に調査を依頼しているとして言及を避けた。年内に調査を終えるという。今年7月に新たな不正が見つかり、日本工業規格(JIS)の認証機関に必要な報告を怠る事案も確認されたことから公表に踏み切ったとしている。(共同)