Friday, August 31, 2018 10:54 AM

中高生ネット依存93万人 「病的」5年で倍増

 厚生労働省研究班(代表・尾崎米厚鳥取大教授)は31日、病的なインターネット依存が疑われる中高生が5年間でほぼ倍増し、全国で93万人に上るとの推計を発表した。中高生全体約650万人の7人に1人に当たる計算となる。特に女子の割合が高い。スマートフォンを使ったゲームや会員制交流サイト(SNS)の普及が背景にあると考えられ、対策強化が求められそうだ。

 ネット依存は、インターネットやオンラインゲーム、SNSなどを使い過ぎる状態で、日常生活に支障が出る。暴力や引きこもり、うつ病などの合併症や脳の障害を引き起こす恐れもある。

 研究班は2017年度、中学高校計103校の全校生徒を対象にネットや飲酒、喫煙に関する調査を実施。約6万4000人から回答を得た。「ネットの使用をやめようとすると不機嫌になる」などネット依存に関連する8項目の質問に5個以上当てはまる人を「病的な使用」とした。(共同)