Friday, August 31, 2018 10:54 AM

日中、首相公式訪問で合意 10月23日軸、首脳会談も

 日中両政府は、安倍晋三首相が10月に中国を公式訪問することで大筋合意した。平和友好条約の発効40周年となる10月23日に北京入りする方向だ。習近平国家主席との首脳会談で経済分野を中心に連携を確認し、関係改善を加速させる。複数の日中関係筋が31日、明らかにした。国際会議への出席を除いた首相の訪中は2011年12月の野田佳彦前首相以来、約7年ぶりとなる。

 日程は2泊3日程度で、先端企業が集まる広東省深セン市を視察する案が出ている。日本側は節目に合わせた訪中で友好ムードを盛り上げ、来年6月を見込む習氏来日の環境整備を図る。中国側は米中貿易摩擦が激化する中、自由貿易推進で日本との協力を強化し、米国に対抗したい考えだ。

 関係筋によると、中国側は8月31日までに10月の首相訪中を受け入れると日本側に伝達した。29日に訪中した秋葉剛男外務事務次官にも同様の意向を伝えたとみられる。首相は9月11〜13日にロシア極東ウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」に合わせて習氏と会談し、10月訪中を確認する方向だ。(共同)