Friday, August 31, 2018 10:54 AM

首相と石破氏、一騎打ちへ 野田総務相が出馬断念表明

 野田聖子総務相は31日、国会内で記者会見し、自民党総裁選(9月7日告示ー同20日投開票)への立候補を断念すると表明した。総裁選は1週間後の告示を前に、安倍晋三首相(総裁)と石破茂元幹事長による一騎打ちの構図が固まった。連続3選を目指す首相は横浜市の党員集会で憲法改正への意欲を見せた。巻き返しを狙う石破氏はラジオ番組で討論機会を増やすよう呼び掛けた。

 野田氏は「私の力不足だった。努力を続けてきたが、本日出馬を断念することにした」と述べた。周辺によると、首相を支持する意向だ。支持する派閥がなかった上、自身に関係する情報公開請求の漏えい問題が影響し、立候補に必要な国会議員20人の推薦人が確保できなかった。浜田靖一元防衛相や小此木八郎国家公安委員長らが協力したが、10人程度にとどまったとみられる。

 会見で野田氏は「同志を集める固まりづくりをスタートしたい」と述べ、グループ創設を目指す考えも示した。2015年の前回総裁選でも推薦人が集まらず出馬を諦めた経緯がある。(共同)