Friday, August 31, 2018 10:55 AM

夏時間制の廃止提案へ EU、体調への悪影響考慮

 欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は31日、夏時間と冬時間の間で時計の針を年に2回、1時間前後させるEUのサマータイム制度を廃止し、夏時間を標準時として通年採用することを加盟国と欧州議会に提案する考えを示した。ドイツ公共放送ZDFに語った。欧州委は同日、提案策定への着手を発表した。

 欧州委は7〜8月、インターネットで域内住民から意見を公募。史上最多の約460万の意見が寄せられ、そのうち84%が時間を年2回変えることに反対を示した。体調に悪影響があるなどとする意見が目立った。

 これにより、現行制度の廃止議論が一層高まるのは必至。2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として夏時間導入の可否が議論されている日本にも影響が及びそうだ。(共同)