Friday, August 31, 2018 10:56 AM
日中、反保護主義で協力 財務対話、多国間貿易維持
日本、中国両政府の財政・金融当局は31日、政策連携を図る「日中財務対話」を北京で開いた。国際的な貿易ルールを逸脱しかねない強硬な通商政策を進めるトランプ政権を念頭に、反保護主義で協力することで一致。終了後に発表した合意文書に「保護主義はどの国の利益にもならず、自由で開かれたルールに基づく多国間の貿易体制を維持、推進していく」と明記した。
財務対話には、麻生太郎副総理兼財務相や中国の劉昆財政相らが出席した。麻生氏は終了後の記者会見で、中国と自由貿易の推進で合意したことに関し「中国には独断が入っていて定義が違うことはよくあるが、言葉を取っておくのが大事だ」と意義を強調した。
劉氏は対話の冒頭、米国発の貿易摩擦を念頭に「グローバル経済で、一国主義、保護主義がエスカレートしている」と述べ、多国間の枠組みを生かして協力して対応すべきだとの考えを示した。(共同)
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