Tuesday, September 04, 2018 11:24 AM

北朝鮮「米が南北遮断」 韓国特使の訪朝控えけん制

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は4日付の論評で、トランプ政権が南北首脳による板門店宣言に基づく関係進展を遮断しようとしていると非難した。韓国の文在寅大統領の特使が5日に訪朝するのを前に米国の干渉をけん制し、韓国側に経済協力を促す狙いとみられる。

 論評は、米政府が6月のシンガポールでの米朝首脳会談から態度を一変させたと指摘。南北の関係進展は非核化と歩調を合わせるべきだとして南北協力事業に難癖をつけ、南北が9月中に平壌で開催予定の首脳会談にまで不満を示すなど「越えてはならない一線を越えた」と批判した。

 米政府が経済制裁は万能だとの幻覚に陥っているとも批判した。平和体制の構築や制裁緩和、経済協力などを同時に推進することが非核化前進につながるとの認識を示し「超大国らしい余裕」を見せるよう促した。(共同)