Wednesday, September 05, 2018 11:18 AM

米のウクライナ政策を批判 ロシア外相「軍事対立高める」

 ロシアのラブロフ外相は4日、ウクライナ東部で親ロシア派武装勢力とウクライナ軍の紛争が続く中で「米国が最近、ウクライナに弾薬や小火器などを送っているとの情報がある」と指摘し、軍事対立のリスクを高めるだけで受け入れられないと批判した。ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」の番組で語った。

 ラブロフ氏は、米国の主導で北大西洋条約機構(NATO)軍がバルト3国など旧ソ連を構成したロシアの隣国に配備されるようになり「(米国との)対立や緊張が高まっている」と指摘した。

 また、8月31日にウクライナ東部の親ロシア派支配地域のドネツクで、親ロシア派指導者のザハルチェンコ氏が爆発で死亡したことに関連し、ラブロフ氏は「ドイツもフランスもこの政治的殺害を非難していない」と指摘。紛争解決を目的としたロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国による和平協議開催のタイミングとしては「現在は不適切だ」と主張した。(共同)