Thursday, September 06, 2018 10:27 AM

消費者は厳格な燃費基準支持〜オートリストの調査結果

 トランプ政権は、オバマ前政権が定めた厳しい自動車の燃費基準を撤回する方針を表明したが、米消費者は燃費基準の強化を依然として支持していることが自動車売買ウェブサイトAutolist.comの調査で分かった。

 オートモーティブ・ニュースによると、調査は8月上旬に連邦政府が自動車メーカーの企業平均燃費(CAFE)を緩和する案を発表した後、全米1132人の消費者を対象に行われた。提案を支持すると答えた人は3分の1に達せず、41%が反対を表明した。「どちらでもない」は30%だった。

 トランプ政権はこのほど、2025年型で50マイル/ガロン(mpg)近くまで段階的に向上させることになっていた乗用車と小型トラックの新車の平均燃費を、20年型の新しい基準値で凍結することを正式に提案した。同時に、環境規制の先進州であるカリフォルニアなどが連邦より厳しい規制を設定できないようにする方針も示した。

 Autolist調査によると、回答者の50%はカリフォルニア州などは連邦より厳しい基準を設定する必要があると回答し、29%は州にそうした権限を与えるべきではないと答えた。残りは中立だった。

 調査では、回答者が居住する州と排ガス基準または燃費基準に関する意見との間には何の関係も見られなかったという。