Friday, September 07, 2018 10:31 AM

米国防長官がアフガン訪問 和平前進「幻ではない」

 マティス米国防長官は7日、予告なしにアフガニスタンの首都カブールを訪問した。ガニ大統領らと会談する予定。これに先立ちマティス氏は共同通信など同行記者団に対し、反政府武装勢力タリバンがアフガン政府との和平に前向きな兆候を多く示すようになったと明かし、和平の可能性は「もはや幻ではない」と語った。

 タリバンは今年7月に米国務省高官と接触、和平に向け米国と瀬踏みの接触に着手したもようだ。マティス氏は接触の有無について明言を避けたが、タリバンとの「通信回路は開いている」と話し、米政府が和平推進のため現地要員を増員したことを明らかにした。

 だが、ガニ氏が8月に3カ月間の停戦を要請した後も、タリバン側は態度を明らかにしていない。タリバンは東部の要衝を陥落寸前に追い込むなど治安は好転していないが、将来の和平交渉に向けて有利に戦況を展開する思惑とみられる。(共同)