Monday, September 10, 2018 10:28 AM

イランや北朝鮮など協議 IAEA定例理事会

 国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が10日、ウィーンで始まった。米国が離脱し、8月に制裁を再発動して危機的状況となっているイラン核合意や、6月の米朝首脳会談後、具体的進展が見えない北朝鮮の非核化について各国が意見を交わす。

 米国は11月にイランにさらに強力な制裁発動を予定し核合意の再交渉を迫るが、イラン側は拒否。8月末のIAEAの報告書ではイランは核活動の制限を継続、IAEAの査察も全て認め合意を順守しているとされ、欧州などと合意を維持する方策を模索している。

 北朝鮮を巡っては、IAEAは関係国の合意があり次第、速やかに査察官を派遣する態勢を維持。ただ2009年に査察官が追放されて以降、核関連活動を現地で検証できず、把握できていない活動の増加に懸念を示している。(共同)