Monday, September 10, 2018 10:28 AM

岐阜の養豚場で豚コレラ 92年以来、546頭殺処分

 岐阜県は9日、岐阜市の養豚場で死んだ豚を検査し、豚コレラのウイルスが検出されたと発表した。養豚場では3〜10日に計約140頭が死んだ。豚コレラはアジアを中心に発生しているが、国内では熊本県で1992年に5頭への感染が確認されて以来となる。9日朝から始めた殺処分は10日早朝までに546頭を処分し、完了した。農林水産省は日本全国からの豚肉の輸出を停止した。

 豚やイノシシ特有の病気で人には感染せず、感染した豚の肉を食べても影響はない。岐阜県によると、感染ルートは不明で、野生のイノシシや、既に感染していた豚を外部から仕入れていたことも考えられるという。現場の養豚場の関係者は県に「餌に穀物の飼料を使っていた」と説明している。農水省や県などでつくる調査チームが詳しく調べる。

 県によると、養豚場で3日に1頭が急死。県の簡易検査では確認できなかったが、国の精密検査で9日早朝、感染が判明した。(共同)