Tuesday, September 11, 2018 10:52 AM

9・11邦人遺族、追悼施設訪問 きょう米中枢同時テロから17年

 日本人24人を含む約3000人が犠牲になった2001年9月の米中枢同時テロで、長男の杉山陽一さん=当時(34)=を亡くした父、住山一貞さん(81)=東京都目黒区=と母マリさん(78)は10日、ニューヨークのテロ現場近くに昨年完成した「9・11トリビュート博物館」を訪れた。11日でテロから17年を迎える。

 博物館は犠牲者を追悼し、テロの実態のほか、遺族や負傷者、地域が立ち直ってきた経緯を紹介している。夫妻は博物館関係者から説明を受けながら、杉山さんを含む犠牲者の写真が展示された部屋などをゆっくりと見て回った。

 「事件直後は本当に起きたと思えなかったけれど、今は現実をきちんと生きていこうと思っている」とマリさん。一貞さんは「日本では相次ぐ自然災害に注目が集まっているが、米国のテロでも日本人が犠牲になったことは覚えておいてほしい」と話した。(共同)