Tuesday, September 11, 2018 10:53 AM

北朝鮮非核化へ緊密連携 日韓首相、外相が会談

 安倍晋三首相は11日、韓国の李洛淵首相とロシア極東ウラジオストクで会談し、北朝鮮の非核化実現に向けて日韓や日米韓3カ国で緊密に連携する方針を確認した。慰安婦問題を巡っては「両国間の困難な問題に適切に対応していく」との認識で一致した。ベトナム・ハノイでは河野太郎外相が韓国の康京和外相と会談し、18〜20日に平壌で開かれる南北首脳会談の対応の在り方について意見交換した。

 会談で安倍首相は、慰安婦問題の最終的で不可逆的な解決を確認した2015年末の日韓合意の着実な実施が重要だとの立場を表明。1998年10月の日韓共同宣言から20周年を迎えるのを踏まえ、関係改善を進めると申し合わせた。安倍首相は「この節目を未来志向の日韓関係構築に向けた弾みとなるよう文在寅大統領と協力したい」と呼び掛けた。李氏は「この機会に両国関係発展への努力が必要だ」とした。

 北朝鮮対応で安倍首相は「非核化を通じ地域の平和と安定を実現する必要がある。引き続き日韓、日米韓で連携したい」と強調。李氏は、南北首脳会談に関し「非核化や平和定着の進展を期待する。南北関係に新しい展開があるたびに(日本へ)事前、事後に説明したい」と語った。(共同)