Tuesday, September 11, 2018 10:53 AM

火力全面復旧は11月以降 経産相、再開大幅遅れ

 世耕弘成経済産業相は11日午前の閣議後の記者会見で、北海道南西部の地震で停止した北海道最大の火力、北海道電力苫東厚真発電所(厚真町)の全面復旧が11月以降になるとの見通しを明らかにした。一部再開も9月末以降となり、当初は1週間程度とされた再稼働までの時間が大幅に延びる。世耕氏は11日午後、北海道の高橋はるみ知事と北海道庁で会談。両氏は地域を区切って電力供給を順番に止める計画停電回避へ、2割の節電を継続することで一致した。

 計画停電は12日に加えて13日も回避する。ただ苫東厚真の全面復旧まで道内の電力需給は厳しい状況が続く可能性がある。暖房の需要が伸びる秋に向け、道内の不安は長引きそうだ。

 経産省は北海道電に対し、苫東厚真の詳細な復旧見通しを報告するよう指示。北海道電は1号機は9月末以降、2号機は10月中旬以降、4号機は11月以降の稼働となる見通しを示した。(共同)