Tuesday, September 11, 2018 10:54 AM
米圧力でパレスチナ窮地 抵抗手段なく、苦境増す
パレスチナがトランプ政権の度重なる圧力強化策を受け、窮地に追い込まれている。パレスチナ指導部は、昨年12月にエルサレムをイスラエルの首都と認定した米政権との対話拒否を続けるが、ほかに抵抗する手段がないのが実情。米国の矛先はパレスチナ人向けの病院や難民にも及んでおり、苦境は増す一方だ。
「エルサレムの地位を守ること、パレスチナ人の権利や難民の問題は、米国との関係よりずっと重要だ」。パレスチナ通信によると、自治政府のアッバス議長の報道官は10日、ワシントンにあるパレスチナ代表部(事実上の在米大使館)の閉鎖を決定したトランプ政権を強く非難した。
トランプ大統領は中東和平交渉を「究極の取引」と称し仲介に意欲を示すが、パレスチナの対話拒否で停滞。11月の米中間選挙を前に米政権が仲介案を公表するとの観測もあるが、パレスチナ側との事前交渉がなければ「公表しても機能しないことは明らか」(イスラエル紙)だ。(共同)
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