Friday, September 14, 2018 10:37 AM

厚生年金、拡大の議論開始 中小企業のパートも対象へ

 社会保障審議会の年金部会が14日開かれ、厚生年金の加入対象の拡大に向けた本格的な議論を開始した。加入義務がなかった中小企業のパートなどにも広げる方向で、従業員数や賃金などの加入条件をどこまで拡大するかが焦点となる。

 政府は保険料負担の担い手を増やすことで、少子高齢化の進展で圧迫される年金財政を安定させたい考え。今後、集中的に議論する検討会を設置し、来年9月までに意見をまとめる。2020年の関連法改正を目指す。

 現在、厚生年金の加入義務があるのは週30時間以上働く人のほか、週20時間以上で賃金が月8万8千円以上などの条件を満たした上で501人以上の企業に勤める人が対象。対象拡大で収入に応じた保険料を負担することになるが、将来受け取れる年金額は増える。(共同)