Friday, September 14, 2018 10:38 AM

比、100万人に避難命令 猛烈な台風22号が接近

 フィリピン政府は14日、北部ルソン島に接近中の猛烈な台風22号への警戒のため、沿岸部や低地などに住む約100万人に避難命令を出し、厳戒態勢を取った。14日夜から15日未明にも上陸する見通し。一部の州はダンプカーやブルドーザーを用意し土砂崩れや家屋倒壊に備えた。

 ルソン島北東部カガヤン州アパリの避難所には700人以上が身を寄せた。妊娠中のリサ・マナロさん(22)は「コンクリートの床に寝るのはつらい。いつ出産してもおかしくないと医師に言われたので、避難生活は不安だ」と話した。同島北西部北イロコス州ラワグの小学校には200人以上が避難。子供らに食事が無料で提供された。避難所の運営を手伝っていたメリージョアン・パシーギさん(46)は「被害が出ないことを祈るだけだ」と語った。

 カガヤン州のマヌエル・マンバ知事は13日に共同通信の取材に応じ「カガヤン州はコメやトウモロコシの一大生産地。ちょうど収穫時期を迎えているだけに影響が心配だ」と述べた。(共同)