Tuesday, September 18, 2018 11:03 AM

非核化達成まで圧力維持 米、融和先行を警戒

 ポンペオ米国務長官は今年3回目になる南北首脳会談を控えた16、17の両日、韓国の康京和外相と電話会談し、完全非核化達成までの圧力維持を再確認した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働委員長が南北融和を先行させ、非核化を置き去りにすることへの警戒感が背景にある。

 トランプ政権では、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を中心に、金氏の非核化の意思を疑う声が強い。NBCテレビは今月、複数の米政府当局者の話として、北朝鮮が6月の米朝首脳会談以降、少なくとも1カ所の核弾頭保管庫で入り口を覆う構造物を建設し、隠蔽工作をしていたと伝えた。

 非核化に懐疑的な見方が広まる中、外交筋によると、米国は韓国に対して、北朝鮮・開城への南北共同連絡事務所の早期設置に難色を示した。連絡事務所は今月14日に開設されたが、米側が「しぶしぶ認めた」(外交筋)形で、国連の制裁決議に違反しないように韓国側に何度もくぎを刺している。(共同)