Thursday, September 20, 2018 10:29 AM

核施設廃棄へ駆け引き激化 NYで米朝外相会談も

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が南北首脳会談で北西部寧辺の核施設廃棄の用意があると表明したのを受け、米政府が19日、ニューヨークでの国連総会に合わせた米朝外相会談を提案した。米国や国際原子力機関(IAEA)査察官による廃棄立ち会いが必要との立場も表明。北朝鮮は米側の「相応の措置」が核施設廃棄の条件としており、米朝交渉再開を前に早くも駆け引きが激化してきた。

 金正恩氏と平壌で会談した韓国の文在寅大統領は3日間の日程を終え20日、飛行機でソウルに戻った。ニューヨークで24日にトランプ大統領と会談し北朝鮮側の要求や提案を説明、米側の積極的な対応を促す構えだ。

 ポンペオ米国務長官は19日、南北会談の結果を歓迎、北朝鮮の李容浩外相に会談を呼び掛けた。北朝鮮はこれまで軍出身の金英哲党副委員長が対米交渉を率いており、外交トップの李氏はポンペオ氏との会談に応じてこなかった。外相会談開催を受け入れるかどうかが、非核化への具体策を話し合う本格交渉開始の試金石となる。(共同)