Tuesday, September 25, 2018 10:40 AM

健保組合、4割超が赤字 高齢者支援が影響、17年度

 大企業の社員らが加入する健康保険組合の全国組織である健康保険組合連合会(健保連)は25日、2017年度の決算見込みで、赤字となる組合が全体の41.6%に上る580組合だったと発表した。前年度より39組合増えた。高齢者医療制度への拠出金の増加が要因で、健保連は「現役世代の負担が重すぎる」として、制度の見直しを求めている。

 健保組合は大企業の社員やその家族ら約2960万人が加入し、全国に1394組合。企業と社員が負担する保険料で運営し、加入者の医療費だけでなく、高齢者の医療費も負担している。

 健保連によると、17年度の拠出金は前年度比7.5%増の3兆5265億円で過去最大。加入者より高齢者の医療費負担が上回る組合は127組合増えて490組合に上った。(共同)