Friday, September 28, 2018 11:32 AM

石破陣営起用に含み 菅氏「総裁選反映せず」

 安倍晋三首相が10月2日に実施する内閣改造・自民党役員人事を巡り、菅義偉官房長官は28日、石破茂元幹事長を支持した議員を起用する可能性に含みを持たせた。「総裁選は終わった段階で全て終わりだ。そういう意味で適材適所の人事を首相は行う」とTBS番組収録で述べ、総裁選の結果は人事に反映されないとの見方を示した。石破派若手を一本釣りで登用する案が浮上している。首相は情勢を見極めながら慎重に判断する方針だ。

 首相は米国から帰国し、二階俊博幹事長と官邸で会談するなど党内調整を本格化させた。

 一方、石破氏は東京都内で講演し、自身を支援した議員を冷遇すべきでないとけん制した。総裁選の地方票(党員・党友票)で約45%を獲得したのを踏まえ「45%の党員が私に投票したことを、どう受け止めるかだ。自分と違う考え方を政治に反映しなければ選挙の意味がない」と述べた。(共同)