Wednesday, October 03, 2018 10:40 AM

新疆で数十万人強制移動 不当拘束隠す狙いか

 米政府系の「ラジオ自由アジア」(RFA)は3日までに、中国新疆ウイグル自治区で20万〜30万人のウイグル族ら少数民族住民が当局により強制的に自治区外などに移動させられていると伝えた。ウイグル族らの不当拘束に対する国際社会の懸念が高まる中、中国当局が実態把握を困難にしようとしている可能性がある。

 自治区では多数のウイグル族などのイスラム教徒が「再教育」「職業訓練」などの名目で拘束されている。米政府は人権侵害として問題視し、中国政府当局者や企業に対する経済制裁を検討しているとされる。

 報道によると、当局は9月26日以降、自治区南部のホータン地区やカシュガル地区などで拘束したウイグル族らを列車やバスで自治区北部に、北部の少数民族を隣接する甘粛省に移動させているという。(共同)