Thursday, October 04, 2018 10:53 AM

日銀、金利上昇を容認 国債買い入れ行わず

 長期金利の指標である新発10年国債の利回りが4日、0.155%まで上昇し、日銀がマイナス金利政策の導入を決めた2016年1月下旬以来、約2年8カ月ぶりの高水準となった。日銀は金利上昇を抑えるための国債買い入れなどを行わず、金利変動を認める柔軟な姿勢を改めて示した。

 日銀は7月末の金融政策決定会合で、超低金利の長期化で低下した市場機能を改善させるため、金融政策の修正を決定。0%程度に誘導している長期金利に関し、変動幅を従来の上下0.1%から2倍程度に広げた。

 だが8月2日に長期金利が0.145%まで急上昇すると、日銀は予定外の国債購入を行い金利上昇をけん制した。日銀幹部は「急激な金利上昇は認めないというメッセージだ」と説明。その後は0.1%前後の狭い範囲で推移した。(共同)