Thursday, October 04, 2018 10:53 AM

トヨタとソフトバンク提携 次世代車で新サービス

 トヨタ自動車と携帯電話大手ソフトバンクは4日、自動運転技術を搭載した次世代車などの分野で戦略的提携に合意したと発表した。両社の提携は初めて。公共交通機関の少ない過疎地での配車事業や、自動走行中に車内で患者を診察しながら病院まで送迎したり、注文が入った料理を作りながら宅配したりする新サービスを始める。

 自動車と通信業界の「両雄」が手を組み、新サービスの核となるITや通信技術の基盤づくりで国際競争力を高める。共同出資で設立する新会社「モネ テクノロジーズ」を通じて実施する。過疎地で移動に困る「交通弱者」の問題を解消して地域活性化を目指す。

 新会社の出資比率はソフトバンク50・25%、トヨタ49・75%。社長にはソフトバンクの宮川潤一副社長が就く。資本金は20億円で、将来的に100億円まで増やす。新サービスにはトヨタが開発中の電気自動車(EV)「e-Palette(イーパレット)」を活用。公道で自動運転車を走らせるため、政府に国家戦略特区の申請を検討する。海外展開も視野に入れている。(共同)