Thursday, October 04, 2018 10:55 AM

東京五輪パラ経費3兆円か 国支出8000億円と検査院

 2020年東京五輪・パラリンピックを巡り、会計検査院が準備状況を調べた結果、直近の5年間に国が支出した費用が約8011億円に上ることが4日、分かった。大会組織委員会は経費総額を1兆3500億円とし、うち国の負担分を会場整備費を中心に約1500億円としていたが、大きく上回った格好だ。東京都も負担分以外に約8100億円の関連経費を見込んでおり、新たに判明した国の費用と今後予想される支出も踏まえると、総コストは3兆円に達する可能性がある。

 組織委は大会に直接関係がある経費を総額として公表してきたが、検査院は各省庁の関連施策費も集計。その中には「天然痘ワクチンの備蓄」など関連が薄いとみられる事業も含まれており、検査院は国に、施策と大会との関連性を精査して経費の規模の全体像を示すよう求めた。

 検査院によると、国は16年度以降(1)運営や開催の成功に資する(2)招致を受けて新たに行うーの要件を満たす施策を直接関係があるものとして公表。16、17年度に計上された予算は計約846億円だった。(共同)