Thursday, October 04, 2018 10:55 AM

性暴力の証拠なしと判断か 米政権、判事承認を推進

 トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したカバノー氏の性暴力疑惑で、ウォールストリート・ジャーナル紙電子版は4日、政権が連邦捜査局(FBI)の調査の結果、疑惑を裏付ける証拠は見つからなかったと判断したと報じた。ホワイトハウスは同日、調査結果を受け取り、人事を審議する上院に報告したと発表した。政権と与党共和党は上院本会議での人事承認手続きを加速する方針で、野党民主党はカバノー氏の判事就任を阻止する構えだ。

 トランプ氏はツイッターで、疑惑は「裏付け証拠が全くない」と主張、カバノー氏を擁護する姿勢を鮮明にした。

 法学者の大学教授ら1000人以上が3日、カバノー氏は判事として失格だとして上院に人事案否決を求める連名の書簡をニューヨーク・タイムズ紙電子版で発表。各地で人事案への抗議運動が起きており、カバノー氏への風当たりは強まっている。(共同)