Friday, October 05, 2018 11:01 AM

ヘイト規制条例が成立 東京、都道府県で初

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、ヘイトスピーチを規制し、性的少数者(LGBT)への差別解消を目指す東京都の人権条例が、5日の都議会で賛成多数で可決、成立した。都によると、条例でヘイトスピーチを規制するのは都道府県では初といい、都は19年4月の全面施行を目指す。

 条例は、五輪憲章にうたわれる人権尊重の理念を踏まえたもので、ヘイトスピーチに対しては、知事が基準を設け、公共施設の利用を制限できるとし、実施団体名の公表やインターネット上の書き込みや動画の削除要請も可能と定めた。

 LGBTについては、不当な差別を禁止する努力規定を設け、都が性自認や性的指向に関する啓発のため、基本計画を定めるとした。(共同)