Thursday, October 11, 2018 10:13 AM

トルコ、記者不明で捜索へ サウジ皇太子が拘束指示か

 米国を拠点にサウジアラビア政府を批判してきたサウジ人著名記者が行方不明になった問題で、ワシントン・ポスト電子版は10日、サウジの皇太子が記者拘束を指示していたことが分かったと報じた。トルコ政府は記者が行方不明となった最大都市イスタンブールのサウジ総領事館を近く捜索する見通し。親サウジのトランプ政権は動きが鈍く、批判も出ている。

 同紙は米情報当局が傍受したサウジ政府当局者の会話から、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が記者の自宅がある米国からサウジに誘い出し、拘束するよう指示していたことが分かったとしている。時期は不明。

 トルコ側は館内で殺害されたとの見方を示すが、サウジ側は記者が立ち去ったと主張し、殺害疑惑を否定している。殺害が事実ならサウジの国際的な信用失墜は必至だ。(共同)