Friday, August 26, 2016 5:48 PM

ブラック企業と闘う基金 ワタミ訴訟の両親が設立

 居酒屋チェーンを経営するワタミのグループ会社で働き、過労自殺した森美菜さん=当時(26)=の両親が「ブラック企業と闘う望基金」を設立した。過酷な働き方を強いられている人や、支援する労働組合が会社と訴訟をする際の費用などを援助する。

 父豪さん(67)は「(厳しい労働条件で働く人に)君がおかしいのではなく、会社がおかしいということもある。死に至る前に基金を利用し、声を上げてほしい」と呼び掛け、母祐子さん(62)も「健康に働けて、正当な賃金が支払われる当たり前の社会になってほしい」と訴えている。

 「望基金」という名称は、美菜さんの遺品の中に「望」と書かれた半紙が残されていたことから、決めたという。(共同)