Tuesday, October 23, 2018 10:49 AM

政府、新特区の検討着手 加計意識し「再スタート」

 政府は23日、国家戦略特区諮問会議を開き、新たなタイプの特区の検討に着手した。自動運転といった最先端技術をフル活用した都市「スーパーシティ構想」の実現を目指し、実証実験などに絡む規制の大胆な緩和を想定する。片山さつき地方創生担当相は「この1年間、特区の規制改革力が事実上機能停止に陥っている」と語り「再スタートを切る」と表明した。

 国家戦略特区は加計学園による獣医学部開設問題の舞台となり、新たな地域指定や規制緩和策の立案が滞っている。片山氏は加計問題からの脱却を意識したとみられる。

 スーパーシティ構想は片山氏が29日に有識者懇談会を始動させ、11月中に骨格を策定。内閣府は、既存の特区との違いは「今後の議論で詰める」としている。特区側の希望に応じて規制緩和策のメニューを選ぶ現行の仕組みと違い、新技術を一気に導入したい意向だ。(共同)