Tuesday, October 23, 2018 10:49 AM

時国会きょう召集 入管難民法で論戦

 第197臨時国会が24日に召集される。安倍晋三首相は2018年度補正予算案や外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管難民法改正案の審議を最優先とする。自民党総裁選で連続3選を果たした勢いをてこに憲法改正論議の進展も狙う。野党は新閣僚の「政治とカネ」に絡む疑惑など相次ぐ政権の不祥事を追及する構えで、激しい論戦が繰り広げられそうだ。

 会期は12月10日までの48日間。首相は24日に所信表明演説を行い、各党が29〜31日に衆参両院で代表質問する。自民、公明両党幹事長は23日、東京都内で会談し、災害復旧に向けた18年度補正予算の早期成立を図る方針を再確認した。11月上旬の成立を目指す。

 政府、与党は、会期中に首相の外遊日程が相次ぐため、提出法案を13本に絞り込んだ。重視する入管難民法改正案に対しては、野党から「移民政策への大転換になりかねない」(枝野幸男立憲民主党代表)として慎重審議を求める声が相次いでいる。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)承認案による関税引き下げも、国内産業保護の観点から論戦の対象となりそうだ。(共同)