Tuesday, October 23, 2018 10:50 AM

不祥事2校の助成金保留 日大と東京医大

 私学助成の交付業務を担う日本私立学校振興・共済事業団が、アメリカンフットボール部の悪質な反則問題があった日本大と、医学部入試で女性や浪人生を差別するなどの不正をしていた東京医科大に対し、本年度分の助成金の1次交付を保留とする決定をしたことが23日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、23日に開かれた事業団の審議会で決まった。日大の反則問題では、常務理事を兼務していた当時の監督が相手を故意にけがさせるよう指示した上、問題が拡大した後も理事会が事態を収束させる責任を果たせなかったことを問題視した。

 東京医大は前理事長と前学長が文部科学省の前局長の息子を不正に合格させていたほか、少なくとも十数年前から女性や長期浪人生の合格者数を抑える得点操作を行っていた。前理事長と前学長は贈賄罪で起訴されており、助成金の取り扱いを定めた要領に従えば減額の対象となるという。(共同)