Wednesday, October 24, 2018 10:39 AM

日中ガス田交渉再開へ連携 首相、会談で進展目指す

 日中両政府は26日の首脳会談で、東シナ海のガス田共同開発を巡り、条約締結交渉の再開に向けた連携強化を確認する方向で調整に入った。日中関係筋が24日、明らかにした。両国は2008年に共同開発することで合意したものの、実行に移すための条約を締結する交渉は中断状態だ。安倍晋三首相は25日に政府専用機で北京入り。訪中を契機に、交渉再開へ進展を目指す。

 関係者によると、日本側は、事前の協議で交渉を早期に再開するよう要請した。安倍首相は26日に習近平国家主席、李克強首相と個別に会談し、対応を求めていく。

 中国側は「再開するのにふさわしい条件と雰囲気が必要だ」という立場で、国内には共同開発の合意自体に「譲歩しすぎた」との声が根強い。一方、今年5月の安倍、李両氏の会談で共同開発合意について「完全な堅持」で一致しており、安倍首相の訪中に合わせ、何らかの着地点を探っているもようだ。(共同)