Monday, August 29, 2016 10:01 AM

シリア北部、米の出方焦点 トルコとクルドの衝突

 シリア北部にトルコ軍が地上侵攻し、少数民族クルド人勢力と武力衝突が始まったことで、シリア内戦は激しさを増している。28日には、トルコ軍の空爆や砲撃によりクルド人勢力の支配地域で民間人少なくとも35人が死亡するなど被害は拡大。トルコと同盟関係を結び、クルド人勢力を支援する米国の出方が、沈静化に向けた焦点となりそうだ。

 米国防総省のクック報道官は28日「衝突は受け入れ難い。直ちに休戦し、戦闘回避に向けて適切な処置を取るよう各勢力に求める」と強調。衝突は、過激派組織「イスラム国」(IS)を利するだけだと付け加えた。

 米軍はIS掃討作戦で「最も頼れるパートナー」としてクルド人勢力と協力し、IS支配地域を次々と奪還してきた。(共同)