Monday, August 29, 2016 1:06 PM

50日間の外出禁止令を解除 インド北部カシミールで

 インド治安当局は29日、7月9日から北部ジャム・カシミール州の州都スリナガルなどで実施していた外出禁止令を解除したと発表した。イスラム過激派の指導者殺害を契機に、分離独立を求める住民と治安部隊が衝突。地元メディアは、約50日続いた禁止令を「過去最長」だったと報じた。

 銀行や公的機関は活動を再開したが、引き続きスリナガル周辺では携帯電話によるネット通信が遮断されるなど、当局は警戒を緩めていない。一部地域では、依然夜間の外出禁止が事実上続くとの情報もある。

 一連の衝突では、治安部隊が鎮圧に散弾などを使用。デモ隊は投石で対抗し、悪循環に陥っていた。PTI通信によると、少なくとも住民と警官の計68人が死亡した。(共同)