Monday, November 05, 2018 9:29 AM

15年間で4500兆円輸入 中国、対外開放アピール

 中国の習近平国家主席は5日、上海で始まった「中国国際輸入博覧会」で演説し「今後の15年間で中国のモノとサービスの輸入額は40兆ドル(約4500兆円)を超える」と述べ、市場開放を進める考えを示した。対立する米国を念頭に「相手を責めてばかりではいけない」と呼び掛け、貿易摩擦の緩和に向けて双方の努力が必要だとの考えを示した。

 習氏は「多国間主義と自由貿易体制が打撃を受けている」と述べ、保護主義的な傾向を強めるトランプ政権をけん制することも忘れなかった。米中間選挙の結果も絡み、米中通商協議の行方は見通せない。

 習氏は「輸入博は中国が自発的に世界に向けて市場開放するための重大な取り組みだ」と指摘した。関税をさらに引き下げ、医療や教育分野で外資の出資比率の規制を緩和すると説明。米国側の市場開放の要求に配慮する姿勢を見せた。(共同)