Monday, November 05, 2018 9:29 AM

ソフトバンクも値下げ検討 孫氏「政府要請に対応」

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は5日、東京都内で記者会見し、携帯電話の通信料金値下げを検討すると表明した。菅義偉官房長官の携帯値下げ要請に対し「真摯に受け止め、しっかり対応する。顧客還元していく」と話した。ただ値下げ幅など詳細は「今後、競争の状態を見ながら検討していく」と述べるにとどめた。格安スマホブランドの「ワイモバイル」についても1〜2割程度下げる方針。

 NTTドコモが来年度に通信料を2〜4割程度値下げすると表明したほか、KDDI(au)も値下げへの検討を進める姿勢を示しており、全ての携帯大手が値下げする方向で足並みがそろった。来年参入する楽天も含め、今後の競争が激化しそうだ。

 ソフトバンクは低価格サービスの実現と、人工知能(AI)を活用した新規事業などの成長分野に人材を振り向けるため、国内の通信事業に関わる人員を2、3年かけて4割削減する計画だ。孫氏は「人々が求める低価格なサービスを実現するためには、効率化が必要。(値下げ後も)利益を上げる」と強調した。(共同)