Monday, November 05, 2018 9:31 AM

米、イラン原油に再制裁 トランプ氏「史上最強」

 トランプ政権はイラン核合意離脱に伴い5日、イランの原油、金融、海運部門を標的にした制裁の再発動に踏み切った。再発動の第2弾となり、核合意で解除されていた制裁が全面的に復活した。違反した企業や個人は米国との経済活動を制限される恐れがある。トランプ大統領は4日「史上最強の制裁」と強調。イランを孤立させ、ミサイル開発の制限も含めた新たな合意を狙うが、再交渉は極めて困難な情勢だ。

 イランが核開発を大幅制限し、米欧が制裁を解除した2015年の核合意は根幹部分を失った。米国は5日、日本など8カ国・地域に180日間、制裁の適用を除外し、原油輸入を限定容認すると発表した。

 イランのロウハニ大統領は5日「われわれは経済戦争のさなかにある」「(適用除外は)われわれの勝利だ」と表明。ザリフ外相はツイッターで「世界はトランプ一味が国際秩序を破壊するのを許さない。米国は孤立している」と述べた。イランは大規模な防空軍事演習を開始、革命防衛隊や空軍が参加した。(共同)